産後ピラティスとは?産後太りが気になる人にもおすすめ
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出産は女性の体に大きな変化をもたらすため、産後の体型や体力の回復に悩む方も多いです。そのような産後の体のリカバリーにおすすめなのが、「産後ピラティス」です。今回は産後ピラティスの効果や始める時期、具体的なやり方について詳しく解説します。産後の体調や体型の変化に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
産後ピラティスとは?
産後ピラティスとは、出産後の女性の体型を整えるために行うエクササイズのことです。妊娠・出産により変化した体をリカバリーすることが目的であり、産後ピラティスは筋力を再構築するために効果的です。また、精神的なリラックス効果も期待できるため、育児によるストレスを和らげられます。
産後ピラティスはいつから始められる?
産後のピラティスは、いつから始められるのでしょうか。ここでは、産後ピラティスのおすすめの時期について解説します。
産後2か月経ってからがおすすめ
産後ピラティスは、体が回復し始める産後2か月ごろから始めるのがおすすめです。出産後の体は非常にデリケートであり、無理な運動は逆効果になる場合があるため注意が必要です。まずは担当医に相談し、体調が整ってからゆっくり始めることが重要といえます。
産後6か月までに開始すると効果的
産後6か月までにピラティスを始めると、産後に乱れがちな骨盤の調整や筋肉の回復に非常に効果的です。産後6か月までは骨盤や筋肉の状態が回復しやすいため、ピラティスの効果を最大限に引き出せます。産後特有の体型変化に悩んでいる方は、産後6か月までにピラティスを始めることが理想的なスタートといえます。
産後ピラティスのメリット
産後にピラティスを行うと、さまざまなメリットがあります。どのようなメリットがあるかを具体的にいくつか紹介します。
骨盤の歪みを整えられる
産後ピラティスは、妊娠・出産によって歪んでしまった骨盤を整える効果があります。骨盤が正しい位置に戻ることで体全体のバランスも整い、姿勢の改善にもつながります。また、骨盤周りの筋肉を強化することで育児における体の負担も軽減できます。産後ピラティスの効果により、健康的な生活を送れるようになります。
衰えた筋肉を効果的に鍛えられる
骨盤は妊娠・出産によって大きな負荷がかかり、柔軟性や筋力が低下しやすい部分です。産後ピラティスで筋肉を効果的に鍛えることにより、骨盤の安定性を取り戻せます。また、ピラティスを行うと日常生活での動作がよりスムーズに行えます。抱っこや授乳など、育児での負担を軽減する効果も期待できます。
産後の尿漏れ対策に繋がる
産後の尿漏れは、多くの女性が経験する問題です。出産後は骨盤底筋が弱くなるため、尿漏れの原因となることがあります。ピラティスを行うと骨盤底筋を鍛えられるため、尿漏れの予防や改善に役立ちます。
骨盤底筋を強化することで、内臓のサポート力も向上します。また、骨盤底筋を鍛えると産後特有の腰痛や姿勢の崩れも軽減される効果があります。骨盤底筋を意識したエクササイズは妊婦の方に適したトレーニングなため、体の回復をスムーズに進められます。
低下した体力を戻しやすい
出産後は活動量が少なくなるため、体力が低下してしまうことが多いです。ピラティスは無理なく体を動かせるため、低下した体力を徐々に取り戻すのに最適です。軽い運動からスタートすることで、体への負担を最小限に抑えつつ体力を回復させられます。
出産により弱くなる体幹や下半身の筋力を鍛え直すことは重要ですが、いきなりトレーニングの強度を高めるとケガをしたり体調が悪くなったりする場合があります。そのため、徐々に強度を上げていきましょう。
ピラティスの深い呼吸を取り入れると呼吸筋の強化にもつながり、心肺機能の向上も期待できます。継続的に行うと徐々に持久力も高まるため、日常生活がより快適に感じられるでしょう。このように、ピラティスは運動不足や筋力低下が気になる方にとって、非常に素晴らしい運動方法であるといえます。
腰痛や肩こり予防ができる
育児に伴う抱っこや授乳は、腰や肩に大きな負担がかかります。長時間の抱っこや授乳は姿勢が崩れやすく、肩や背中に負担が大きくかかります。産後ピラティスを行うことで体幹や肩周りの筋肉を鍛えられるため、腰痛や肩こりの予防になります。
また、ピラティスを通して体幹が安定すると抱っこする際の姿勢もよくなり、体への負担を軽減できます。ピラティスは柔軟性の向上だけでなく、凝り固まった筋肉をほぐし血行を促進する効果もあります。
リラックス効果が期待できる
産後のストレスを軽減するには、心身のリラックスが欠かせません。ピラティスは深い呼吸とともに行うため、育児に追われるお母さんの気持ちを和らげてくれます。育児は体力的にも精神的にも負担が大きいため、ケアを行う時間を作ることが大切です。
ピラティスは深い呼吸により自律神経を整えられるため、ストレスを和らげる効果があります。ピラティスを行うと心の余裕が生まれ、育児への意欲やポジティブな気持ちを取り戻せる時間になります。
産後ピラティスは月何回ペースがおすすめ?
産後ピラティスは、週1〜2回のペースで行うのが理想的です。産後の体はまだ完全に回復していないため、無理してはいけません。産後ピラティスを行う際は週1回からスタートして、体調が安定してきたら徐々に頻度を増やしましょう。
週2回程度のペースでピラティスを続けると筋力の回復がスムーズになり、体幹の安定性も向上します。また、頻度を増やす際は休息を取りながら継続することで、体にかかる負担を軽減できます。出産後は、体調を意識して生活してください。ホルモンバランスの変化や育児による疲労があるため、自分の体調に合わせてピラティスを行いましょう。ピラティスの頻度を増やす際は、インストラクターのアドバイスを受けるのが望ましいです。
産後ピラティスのやり方・おすすめのポーズ
産後ピラティスには、通常のピラティスにはないおすすめのポーズがいくつかあります。出産後に適したポーズを知っておくと、より効率的に効果を発揮できるでしょう。具体的にどのようなポーズがあるかを確認してください。
基本的な呼吸法
ピラティスは、呼吸法が重要です。ピラティスでは腹式呼吸ではなく胸式呼吸を行い、胸をしっかりと使って深い呼吸を行います。胸式呼吸は、すべてのピラティスの動きの基礎となります。
お尻周りが気になる場合は「ヒップリフト」
【効果】
お尻周りの筋肉を引き締め、骨盤の安定性を向上させます。ヒップリフトは背中や太ももの筋肉にも効果があり、全身のバランスを整えるのにも役立ちます。定期的に行うことでヒップアップ効果も期待でき、見た目の印象が大きく変わります。さらに、骨盤の安定性を高めることで、日常生活の動作が楽になり、姿勢の改善にもつながります。
【やり方】
仰向けに寝て、両膝を曲げて足を床に置きます。足は腰幅に開き、手は体の横に置きます。お尻を持ち上げ、膝から肩までが一直線になるようにします。このとき、お腹を引き締めるように意識しながら、お尻を持ち上げましょう。持ち上げた状態で数秒キープし、ゆっくりと元の位置に戻します。
【ポイント】
ゆっくりと行い、呼吸を止めずに行いましょう。動作中は腰に負担をかけないように注意し、お腹の筋肉を意識することが重要です。また、足の位置やお尻の高さに気を付けることで、より効果的なエクササイズになります。
体幹を鍛えるには「クランチ」
【効果】
腹筋を強化し、体幹を安定させます。クランチを定期的に行うことで、腹部の引き締め効果が期待でき、腰痛の予防にもつながります。また、腹筋を強化すると日常生活での動作がよりスムーズになります。育児中の抱っこや荷物の持ち運びといった動作が楽になるでしょう。
【やり方】
仰向けに寝て、膝を立てます。両手を頭の後ろに置き、肘を外側に広げます。息を吐きながら上体を持ち上げ、お腹の筋肉を意識して動かします。上体を持ち上げる際は、お腹を引き締める感覚を意識しながら肩甲骨が床から浮く程度まで持ち上げましょう。そのあとは、ゆっくりと元の位置に戻します。
【ポイント】
勢いをつけずに上半身をゆっくりと持ち上げ、腹筋を意識することが大切です。首に力を入れすぎないように注意し、息を吐きながら行います。また、腰を反らせないようにすることで腰への負担を軽減し安全にエクササイズを行えます。
股関節の柔軟性を高めるには「ペルヴィック・ティルト」
【効果】
股関節周りの柔軟性を高め、骨盤の安定性を向上させます。また、骨盤周辺の筋肉をほぐすことで腰痛の軽減や姿勢の改善にもつながります。ペルヴィック・ティルトは、骨盤周りの筋肉をリリースするのに効果的です。
【やり方】
仰向けに寝て、膝と股関節を直角に曲げて足裏を壁につけます。足は腰幅に開き、リラックスした状態でお尻を床から少し浮かせます。太ももの筋肉を意識しながら少し揺らして、元の位置に戻します。
【ポイント】
骨盤の動きを意識しながら、呼吸とともにリズミカルに行います。動作中はお腹を軽く引き締め、腰を反らせすぎないように注意してください。また、動作のスピードをゆっくりと一定に保つことで、筋肉にしっかりと働きかけられます。
背骨のカーブを整えるには「スパイナル・ローテーション」
【効果】
背骨の柔軟性を高め、背中や腰の緊張をほぐします。背骨を中心に体全体をねじることで脊柱周りの筋肉がほぐれ、S字カーブを取り戻せます。また、スパイナル・ローテーションは腰や肩の凝りを和らげ、全身の血行が促進されるためリラックス効果も期待できます。
【やり方】
横向きに寝て、膝と股関節を直角に曲げます。両腕を肩の高さで広げて床に置き、上側の腕を上半身が回旋するように広げてください。背骨を軸に体をねじり、心地よく伸ばすことが重要です。膝を倒した側の反対方向に意識を向けると、より深いストレッチ効果が得られます。
【ポイント】
息を深く吸い込みながら、リラックスして行います。呼吸と動作を連動させることで効果が高まります。ねじる動作を行う際は勢いをつけずにゆっくりと行い、心地よい範囲で体をねじりましょう。背中や腰に痛みを感じた場合は、無理をせず動作を緩めてください。
産後ピラティスを行うときの注意点
ここまでは産後ピラティスのメリットややり方について解説しましたが、いくつか注意点があります。
担当医の許可を得てから始める
産後の体は、非常にデリケートです。出産の影響で骨盤や筋肉が大きく変化しており、骨盤底筋や腹筋は弱くなっていることが多いため適切なケアが必要です。ピラティスを始める前に必ず担当医の許可を得て、体が適切に回復していることを確認してください。
医師の許可を得ることで、無理のない範囲でエクササイズを進められます。また、医師に相談すると体の状態や症状に対するアドバイスも受けられるため、より効果的に体の回復を促進できます。産後だけでなく、妊娠中でのピラティスにも注意が必要です。
正しい指導のもと行う
自己流でピラティスを行うと、かえって体を痛める場合があります。専門のインストラクターの指導のもとで、安全かつ効果的にピラティスを行うことが大切です。指導者のサポートを受けると自分に適したエクササイズを選び、体の状態に合わせて無理なく続けられます。
無理はしない
産後は、無理をしないことが重要です。疲れを感じたら無理せず休むことを心がけ、必要であれば家族やパートナーのサポートを受けることも大切です。また、体調が優れない日にはエクササイズを控え、しっかりと体を休ませましょう。
自分の体と向き合いながら、無理のない範囲で継続的にピラティスを楽しんでください。適度に休息を取り入れると、回復が早まり心身のリフレッシュにもつながります。
まとめ
産後ピラティスは産後の体の回復をサポートし、健康的な体型を取り戻すのに効果的です。骨盤の調整や筋力の回復、精神的なリフレッシュなど多くのメリットがあるため、産後太りや体力低下が気になる方におすすめです。担当医の許可を得て、無理なくピラティスを始めましょう。
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