ピラティスの効果とは?体質改善やシェイプアップにも
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「今話題のピラティスとは?」「ピラティスとはどのような効果があるエクササイズなのか気になる」という方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ピラティスとはどのようなエクササイズなのかを解説するとともに、ピラティスの効果について紹介します。ピラティスにチャレンジしてみたいと思っている方は、この記事を最後まで読んで今後の参考にしてください。
そもそも、ピラティスとは?
ピラティスは、1883年にドイツ人ジョセフ・ハベルタス・ピラティス氏が考案したエクササイズです。もともとは、さまざまな持病を抱えていたピラティス氏が、自身の病弱な身体を克服するために、いろいろなスポーツや治療法を研究し組み合わせたものがピラティスのはじまりだといわれています。
第一次大戦中にイギリスに渡ったピラティス氏は、1915年からおよそ3年間、収容所にとらわれました。そのときに彼は、同じように収容されていた人々に自ら考案したエクササイズの指導を始めたのです。また彼は、ベッドのスプリングを利用してトレーニング器具を自作したり負傷した収容者にエクササイズを指導したりしました。こうしてピラティスが誕生したのです。
ピラティスの特徴は交感神経を活性化させる胸式呼吸と、体が流れるような動作です。このふたつを組み合わせることでインナーマッスルを鍛えて筋肉を強化、体のゆがみを改善し体全体のバランスを整えます。
ピラティスの効果7つ
ピラティスの効果は主に以下の7つです。
姿勢改善
肩こり・腰痛の改善
骨盤の歪みを改善
ストレスを解消する
手足の冷えが改善
生理痛の緩和
代謝が上がる
この項で、それぞれについて詳しく解説しましょう。
【効果1】姿勢改善
ピラティスは頭や首、背中などの正しい位置を意識しながらエクササイズを行うため、姿勢改善効果のメリットがあります。
背骨や骨盤、肩甲骨を正しく動かす方法を学ぶことで、骨や内臓を正しい場所に配置する力を鍛えて機能しやすいよう身体へと整えるのです。また、インナーマッスルが鍛えられるため、背骨が伸びて猫背や反り腰も解消されます。
【効果2】肩こり・腰痛の改善
ピラティスでは背中をそらす・肩を回すといった運動を行うため、肩こりや腰痛の改善効果も期待できるでしょう。
エクササイズによって背中回りの筋肉がストレッチされることで、背筋が伸びて血流が改善されるため、腰痛緩和が期待できます。また体全体の血流がよくなることで凝り固まった筋肉がほぐされ、肩こりの解消につながるでしょう。
【効果3】骨盤の歪みを改善
ピラティスを行うことで、骨盤の歪みを改善する効果も期待できます。骨盤は、脚を組む・バッグをいつも左肩にかける・脚をクロスして立つなど日常の動作のクセによって歪んでしまいます。歪んだ骨盤を改善するには、外側から締め付けるよりも内側からアプローチするほうが効果的です。
ピラティスでは骨盤を正しい位置へ配置するインナーマッスルが鍛えられるため、骨盤矯正に最適なエクササイズだといわれています。
【効果4】ストレスを解消する
ピラティスのエクササイズは自律神経に働きかける効果があるため、ストレスを軽減する作用があります。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経は活動するときに働く役割を担っています。ピラティスにはこの交感神経を活性化させる効果があるため、脳が覚醒してポジティブな気持ちになりストレスを感じにくくなる、というわけです。
【効果5】手足の冷えが改善
ピラティスは深い呼吸で心肺機能を向上させ、内臓機能を活発化させるエクササイズです。心肺機能が向上すると心臓が活発化します。心臓は血液を身体中に送り出すポンプの役割を担っているため、活発化することで手足の末端まで血流が届くようになります。その結果、身体全体が温められて手足の冷えが改善されるでしょう。
また血流が良くなることで内蔵機能が活発化し、内臓を動かすエネルギー消費量が多くなるため、基礎代謝がアップします。基礎代謝が上がると体温も上昇するため内臓の冷えも改善されるでしょう。
【効果6】生理痛の緩和
前述したとおり、ピラティスは自律神経を整え血流をよくする働きがあるため、生理痛の緩和にも効果的です。また、体幹を鍛えることで血行を改善し、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。
さらにピラティスのエクササイズは骨盤周りの筋肉をほぐすため、生理痛の原因となる骨盤の緊張を緩和してくれる効果もあるのです。
【効果7】代謝が上がる
ピラティスのエクササイズは身体の中心部を鍛える効果があるため、筋肉量が増加します。筋肉量が増加することで、代謝がアップするというわけです。
代謝がアップすると食べたものを効率よくエネルギー化できるため、体の老廃物を輩出しやすく、痩せやすい身体になります。また肌の新陳代謝も促されるため、肌のハリと明るさが保たれるでしょう。さらに代謝が上がるとエネルギーの循環がスムーズになるため、心が安定するといわれています。
このようにピラティスで代謝が上がれば、心身ともに嬉しい効果が期待できるでしょう。
ピラティスでさまざまな効果が得られる理由は?
ピラティスで心身によい効果が得られる理由は以下の3つです。
インナーマッスルを鍛えられるため
正しい身体の使い方を学べるため
胸式呼吸を使うため
それぞれの理由が心身にどのようなよい影響をもたらすのかを、詳しく解説しましょう。
インナーマッスルを鍛えられるため
ピラティスはインナーマッスルを鍛えるのに効果的なエクササイズだといわれています。インナーマッスルとは身体の深層部にある筋肉の総称で、関節の位置を安定させる・正しい姿勢を保つ・内臓を支える、などが主な役割です。
インナーマッスルを鍛えることで姿勢が改善され基礎代謝が上がります。また骨格や関節の安定性が維持されるため、筋肉や関節がスムーズに動き身体パフォーマンスも向上するでしょう。さらに内臓があるべき位置に戻って身体が整うため、さまざまな不調も改善されます。
正しい身体の使い方を学べるため
ピラティスではエクササイズを通して正しい身体の使い方を学びます。正しい姿勢を意識しながらエクササイズするため、骨格や筋肉の正しい位置をだんだんと感覚的に把握できるようになるでしょう。また、動かす部分を意識しながらエクササイズすることで、筋肉をバランスよく使えるようになります。
その結果、骨盤の歪みや悪い姿勢が改善されるといった効果が期待できるのです。
胸式呼吸を使うため
ピラティスの呼吸法は、肺を横に広げるように膨らませて息を吸う「胸式呼吸」です。胸式呼吸は肋骨の間にある外肋間筋を伸縮させるため、交感神経が優位になるといわれています。交感神経が優位になると運動パフォーマンスが向上するため、リフレッシュ効果が期待できるでしょう。また肺活量がアップするため、より多くの酸素を体内に取り入れられます。
さらに胸式呼吸は横隔膜およびその周辺の骨や筋肉も柔軟に動かせるようになるため、代謝が上がり脂肪燃焼効果が期待できるでしょう。
ピラティスは月何回やると効果がある?
初心者の方は、まず週1回の頻度で月4回、無理のないペースでスタートするとよいでしょう。
慣れてきたら週に2〜3回のペースで行うと、効果が出るまでの期間が早くなるためおすすめです。
目的別の最適な頻度は以下のとおりです。
運動習慣を身につけたい人…月4回
気分転換やリフレッシュ目的の人…月3回
忙しいけれど継続して運動したい人…月に2回
最適な頻度が週何回かは人によって異なりますが、最低でも月に2回のペースで行うようにしましょう。
ピラティスの効果を出すには継続することが大事
ピラティスは身体の内面から変化をもたらし、長期的に健康な身体をつくることを目的としたエクササイズです。そのため、定期的に継続することで、週1回でも効果が期待できるでしょう。
ピラティス氏は「10回で違いを実感し、20回で見た目が変わり、30回後にはまったく新しい身体を手に入れるだろう」という有名な言葉を残しています。
週に1回のペースでエクササイズする場合は、およそ3か月後から変化を感じられるでしょう。そのため、まずはきつくても10回を目標に継続することが大切です。
ピラティスは、こんな人におすすめ!
ピラティスに向いている人の特徴は以下のとおりです。
心と体を整えたい人
美しいボディラインを手に入れたい人
ケガをしにくい身体作りをしたい人
論理的思考の人
ここからは、それぞれの理由について解説します。
心と身体を整えたい人
ピラティスは呼吸と身体の動きに集中することで、心身のバランスを整えるエクササイズです。
動作と共に深い呼吸をすることでリラックス効果が高まります。また一つひとつの動きや体の内部に意識を集中させるため、精神的な落ち着きを手に入れストレス緩和に役立つでしょう。
さらにピラティスでは身体の深層にある筋肉や小さな骨にまでアプローチし、正しい身体の動かし方を学びます。このときに身体の細かな部位まで動かそうと意識することで、脳も同時に鍛えられて活性化します。その結果免疫力など人間が本来持っている力が引き出されるようになるため、心身のバランスが整うといわれているのです。
美しいボディラインを手に入れたい人
美しいボディラインを手に入れたい人は、インナーマッスルを鍛えて身体が引き締まりやすくなるピラティスがおすすめです。ピラティスは主に身体の内側を鍛えるため、筋トレのように筋肉を肥大させることなく引き締まったボディラインへと導いてくれます。
また、腹横筋や腹斜筋が鍛えられるため、ウエストにくびれも出てくるでしょう。さらにインナーマッスルを鍛えることで代謝がアップし、脂肪燃焼しやすい身体へとつながります。
ケガをしにくい身体作りをしたい人
ピラティスはケガをしにくい身体作りにも効果的です。先ほどからお伝えしているとおり、ピラティスは体のインナーマッスルを鍛えるエクササイズです。インナーマッスルが強化されることで身体のバランスがよくなるため、捻挫や肉離れなど、身体のひねりが原因で起こるケガの回避に役立ちます。
またエクササイズで身体の細かな動きにフォーカスするため、両手足が連動した動きを意識できるようになり、身体の可動域が広がります。可動域が広がると身体の柔軟性が高まり、どのような体勢でも安定するようになるためケガをしにくくなる、というわけです。
体幹がいい人の特徴のひとつが「ケガをしにくいこと」です。ケガをしにくい身体を作りたい人は、ピラティスで体幹を鍛えると効果的でしょう。
論理的思考の人
ピラティスのエクササイズは解剖学に基づいて考案されており、それぞれの動きには理由があるため、論理的思考の人は納得しながら実践できるでしょう。
一つひとつの動きに納得することでモチベーションもアップし、継続しやすくなります。またピラティスの健康効果については、科学的根拠を示す論文が複数発表されています。論理的思考の人にとって、多くのエビデンスがあるピラティスは信用に値するエクササイズである、と考えられるのではないでしょうか。
ピラティスは「STUDIO IVY」で効果を実感!
ピラティスで体質改善やシェイプアップしたい、と考えている方におすすめのピラティススタジオが「STUDIO IVY」です。STUDIO IVYは完全プライベート空間のマンツーマンレッスンが特徴で、専門知識を持つプロのインストラクターが一人ひとりの悩みや要望に合わせたパーソナルエクササイズを実施してくれます。
料金は月謝制でコースは月2回・月4回・月8回の3種類あるため、ライフプランに合わせて通う頻度を選べます。また希望があれば、ピラティスとパーソナル事務の併用も可能です。
STUDIO IVYは体験レッスンを随時受付中です。「どのようなレッスンが受けられるのか気になる」という方はいつからでも体験できるので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
インナーマッスルを鍛え、正しい身体の使い方を理解できるピラティスは、姿勢改善や肩こり・腰痛の緩和など、さまざまな効果が期待できます。
ただし、その効果を実感するためには月2回の頻度でもいいので、継続することが大切です。また、正しいやり方で実践するために、初心者の方はプロのインストラクターが在籍しているスタジオに通うのがおすすめです。
心身を整え健康な身体をつくりたいという方は、ぜひピラティスにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。